ごあいさつ

産科主任教授挨拶Greetings

産科主任教授 成瀬 勝彦

2022年4月より、産科担当の主任教授として着任致しました。三橋教授と協力し合って医局運営にあたってまいります。二名の主任が並立することになりますが、これは世界的に見ればごく当たり前の体制であり、専門領域と得意分野を上手に分け合ってよりアクティブな医局がスタートするものと確信します。
周産期医学は社会医学の側面を多く持ちます。地域の母子医療を安全に守るという使命があり、その結果は幸せと悲しみの両方を劇的に往き来します。日々刻々とめまぐるしく訪れる多彩な合併症妊娠や産科救急疾患と闘いながら、一方では県下全体の搬送コントロール、地域の各病院や開業医の先生方のサポートと協力体制、助産師・看護師や学生たち、さらには市民の皆様への教育・啓発活動、不安を抱えて孤独に苦しむ子育て女性の支援など、極めて大きな世界に目を配らなくてはなりません。県下の総合周産期母子医療センターは当院と自治医大のみであり、この2センターの交流はもとより極めて良好なのですが、栃木県や各自治体の行政・福祉、さらには近隣各県や国とも常に連携を保ち、安全で安心なシステムを常に模索していきます。
私事ですが、小生の前任地は奈良県立医科大学であり、奈良県は2006〜7年にかけて母体搬送を巡るトラブルから多くの批判を受け、産婦人科医のなり手も激減するという苦しい時代を経験しました。そこから大学・県当局・地元医会の協力を得ながら、医局として多くの産婦人科医を育てることに関わってきました。本学にお招き頂き、次は栃木にそのノウハウを活かし貢献する番です。幸いにして当大学病院は熱心な学生さんと多くの研修医に恵まれております。三橋教授が豊富な婦人科の症例を背景に手術や化学療法の面白さをお伝え下さいますので、小生は産科と女性ヘルスケアの素晴らしさを若手たちに全力で伝えます。そうして次世代の産婦人科医を一人でも多く育てることこそが、地域の周産期医療の未来を拓きます。ご期待下さい!



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